4月の「にしのみや聞法会」

(60) 不了仏智のしるしには
如来の諸智を疑惑して
罪福信じ善本を
たのめば辺地にとまるなり
『誡疑讃』

 この和讃は阿弥陀仏の本願を疑うことに罪、科があるのだと戒める内容のものです。仏智をさとらない、受け入れないというしるし、仏の智慧を疑ってというのは、罪悪と福徳を信じているということです。善いことをすれば善い結果が、悪いことをすれば悪い結果が出るということを信じて念仏する人は念仏を自分の作り出す功徳と思っているので報土ではなく、方便化身土に生まれると親鸞聖人は教えられています。

 疑いが良くないと言われるのは、何でもかんでも疑ってはいけないと言われるのではなく、阿弥陀仏の本願を疑ってはいけないと言われるのです。阿弥陀仏の本願は誰に対して建てられたのか。それは仏説無量寿経に書かれています。生死を繰り返して生死の世界で苦しんでいる私達を観られた法蔵菩薩が助けてやりたいと慈悲の心を起こされて建てられたのが阿弥陀仏の本願です。まず生死の世界を出て離れて私達の往く所である浄土を考えて下さったのです。そして浄土に生まれさせて、仏にしてみせると本願を建てて下さったのです。

 仏教のどの宗派でも生死の迷いから離れて仏になることを目指しなさいと教えています。阿弥陀仏と他の仏の本願の一番の違いは、どんな人も浄土に往生させて、仏にしてみせるということです。釈尊は出家、修行を勧めておられます。親鸞聖人は比叡の天台宗で修行されましたが末法の時代は修行できる人がいないのだから悟りを開く人もないと教えられています。この末法の時代に凡夫をどのように助ければよいのかと法蔵菩薩は考えられたのです。南無阿弥陀仏となってすべての人に呼びかけるので、その通り南無阿弥陀仏と聞いて、南無阿弥陀仏と称えて下さい。その通り念仏申す人は必ず浄土に生まれさせて仏にしてみせると本願を建てられたのです。

 しかし多くの人はそれを聞くと、確かに念仏は強い縁にはなるかもしれないが、因として、何か自分でもしなければならないだろうと疑ってしまうのです。法然聖人の時代でも、念仏為本の救いと聞いて、念仏だけで救われると聞き、日本中の人が大変驚いたのです。念仏だけで救われると聞いて仏教をねじ曲げているという批判も起こったのです。修行によって悟りを開くのが仏教であり、因果の道理の破壊であると言われたのです。
親鸞聖人は念仏とは仏の呼び声が私に届いて私の口から出ているその姿であると言われます。念仏をする人を救うという本願を信じて念仏する人が救われるのだと教えておられます。

 呼び声の通り、念仏する人を明信仏智の人と言います。仏智を疑うとは、因果の道理、罪福を信じているから、仏智を受け入れることができないことです。念仏だけで救われると聞いても、何か自分でアシストしなければならない。そうでなければ往生できない、助けてもらえないと思い込んでいるのです。どんな心で称えなければならないとか、回数は多い方がよいとか自分で何かを用意しなければならないと思っているのです。
 
仏智のはたらき、それ一つで救われるのが本願の救いです。
(2)誓願不思議をうたがいて 御名を称する往生は 宮殿(くでん)のうちに五百歳 むなしくすぐとぞときたまう

 私達の思議を超えている阿弥陀仏の本願を疑って、念仏をする人は立派な宮殿と言われる、仏の姿の見えない、仏の声も聞こえない、そんな所で500年という大変長い時間を過ごさなければならないと言われています。聖人は頑張って信じよとは言われていません。そういう人は自分の心が気になるのです。喜ばなければ救われないのだとか、どうしても気になるのです。いろんな心は起きても自分で何とかしようとする、その考えから離れよと言われるのです。信じるとは本願をその通り聞いて念仏することです。その人が往生して仏になるのです。

以上 文責 好浦和彦

5月の「にしのみや」聞法会のご案内

5月「にしのみや聞法会」のご案内

響流会では親鸞聖人のみ教えに学ぶ講座 「にしのみや聞法会」を毎月開催(1月と8月は未定)しております。 5月につきましては下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。

日時:5月 28日(土) 時間:午後 15時~午後 16時半 (途中休憩)

場所:西宮市勤労会館 第二会議室 (会場前に案内を出しております)

 

  1. 講師:好浦 和彦 先生

持ち物:筆記用具 など

開催にあたり西宮市立勤労会館から勤労会館利用者への協力依頼として以下の条件が提示されております。

1.会場の利用可能人数内(定員の50%)での利用

2.原則マスクを着用 (各自ご用意ください)

3.利用の前後は手洗い、手指消毒を行う (消毒液は用意しています)

4.近距離での発声や会話は控える

5.体調不良や基礎疾患のある方は参加を控えてください

6.ご参加の方の住所、氏名、電話番号を控えさせていただくことがあります

テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。コロナ対応等、中止、延期等変更がある時は響流会HP (https://kourukai.org/)等でお伝えいたします。

お問い合わせは18guguru@gmail.comまでお願い致します。 以上

4月「にしのみや聞法会」のご案内

4月「にしのみや聞法会」のご案内

響流会では親鸞聖人のみ教えに学ぶ講座 「にしのみや聞法会」を毎月開催(1月と8月は未定)しております。 4月につきましては下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。

日時:4月 23日(土) 時間:午後 15時~午後 16時半 (途中休憩)

場所:西宮市勤労会館 第二会議室 (会場前に案内を出しております)

講師:宮田秀成 先生

持ち物:筆記用具 など

開催にあたり西宮市立勤労会館から勤労会館利用者への協力依頼として以下の条件が提示されております。

1.会場の利用可能人数内(定員の50%)での利用

2.原則マスクを着用 (各自ご用意ください)

3.利用の前後は手洗い、手指消毒を行う (消毒液は用意しています)

4.近距離での発声や会話は控える

5.体調不良や基礎疾患のある方は参加を控えてください

6.ご参加の方の住所、氏名、電話番号を控えさせていただくことがあります

テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。コロナ対応等、中止、延期等変更がある時は響流会HP (https://kourukai.org/)等でお伝えいたします。

お問い合わせは18guguru@gmail.comまでお願い致します。 以上 “4月「にしのみや聞法会」のご案内” の続きを読む

2月の『にしのみや聞法会』

2月6日西宮市勤労会館にて『にしのみや聞法会』が開催され宮田秀成先生にお話して頂きました。

他力の信心うるひとを

うやまひおほきによろこべば

すなはちわが親友ぞと

教主世尊はほめたまふ 『正像末和讃(58)』

他力の信心を獲る人、獲たその人は、法を敬い、おおいに慶ぶのでその人は私の親しい友達だと仏教を教えられたお釈迦様が誉めて下さるのだという意味です。

『大無量寿経』には「見敬得大慶則我善親友」とあります。一生懸命勉強をして教えをよく覚えた人を親友といわれているのではありません。親鸞聖人は他力の信心を獲た人を親友とといわれているのです。親鸞聖人は「唯説弥陀本願海」といろいろな教えはあってもお釈迦様は阿弥陀仏の本願一つを教えて下さったと見ておられるのです。阿弥陀仏の本願とは、阿弥陀仏という仏の本当の願いです。私達が阿弥陀仏の本願を聞くということは、阿弥陀仏と私達には関係があるということです。阿弥陀仏の本願と私達は切っても切れない関係があります。阿弥陀仏はすべての人を苦しみから離れさせて浄土に往生させて、仏にしてみせる願いを建てられたのです。私達は生死に迷っています。どこから生まれてきたのか、死んでどこに行くのかもわからない私達が生死を繰り返していることを見られて、苦しみを抜いて楽にしてやりたいと阿弥陀仏が慈悲の心を起こして下さったのです。生死を離れさせて浄土に往生させて下さるのが阿弥陀仏の本願です。ではどうすれば往生できるのかという問題が出てきます。何かをしたら、これができたらということ、たとえば親孝行する人を助ける、となると助からない人が出てきます。

『歎異抄』には「本願を信じ念仏を申さば仏となる」とあります。念仏申す者は浄土に往生する、と聞いて称えない人は最初から信じていない人です。称えたら助かる、と思う人、これで助かりますかという人はまだ信じていない人になります。本願のことを念仏往生の願ともいいます。他力の信心とは、本願のお力、他力によって獲られる信心のことです。「称えたから助けて下さい」はそれでは何回称えたら助かるのかという問題になってしまいます。回数を制限とそれを称えられない人は助からないことになります。称えたからではなく、称えている人は助けられるのです。念仏で助ける本願と聞いて、疑い無いのが信心です。他力の信心を獲る人は法を聞いて、法を尊く思う心が出て大いに慶ぶのでお釈迦様はその人を親友であると仰るのです。

『御消息』には、「釈尊のみことには、【見敬得大慶則我善親友】と説きたまへり。また弥陀の十七願には、【設我得仏 十方世界 無量諸仏 不悉咨嗟 称我名者 不取正覚】と誓ひたまへり。願成就の文には【よろづの仏にほめられ、よろこびたまふ】とみえたり」とあります。

本願を聞いて、「あーそうですね。」と同意する人を見られたお釈迦様が親友であると仰るのです。「如来と等し」と言われるのです。仏が誉められることをその通り受けとめる人は必ず浄土に往生して仏になることが定まるので「如来と等し」と阿弥陀仏も我が親友と見て下さるのです。そもそも阿弥陀仏の慈悲には上下関係はありません。助ける側、助けられる側、先生、生徒、師匠、弟子のような上下関係ではありません。阿弥陀仏は、阿弥陀仏と私達を同じ者として見て下さるのです。あなたの苦しみは私の苦しみと受け取る友達のような関係です。

浅原才市という人は阿弥陀仏のことを「あなた」とよく言われます。「まよいかさねたわたくしが、 いまわ、あなたの、 いまわ、あなたの、 いまわ、あなたの、 をてに(御手に)あげられ、 ああ、うれしや。 わたしや、ろくじ(六字)のなかに、 とられてをること。」私がおまえになるというのが南無阿弥陀仏という呼び掛けです。何かをしたら助ける、念仏したら助けるという救いではありません。

「わしのこころは、あなたのこころ、 あなたのこころが、わたしのこころ。 わしになるのが、あなたのこころ。 お慈悲も光明も皆一つ。 才市もあみだもみなひとつ。 なむあみだぶつ。」とも言われています。

昔の人は聞いたのが信心、聞即信の信心と言いました。信心とは「助かる」ということです。阿弥陀仏の「助ける」という仰せをそのまま聞いたら「助かる」という他力の信心になります。念仏といっても、信心といってもどちらも南無阿弥陀仏ということになります。合掌(文責:好浦和彦)

3月26日(土)、4月23日(土)いずれも午後三時から西宮市勤労会館にて開催される予定です。以上

 

3月にしのみや聞法会のご案内

3月「にしのみや聞法会」のご案内

響流会では親鸞聖人のみ教えに学ぶ講座 「にしのみや聞法会」を毎月開催(1月と8月は未定)しております。
3月につきましては下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。

日時:3月 26日(土)

時間:午後 15時~午後 16時半 (途中休憩)

場所:西宮市勤労会館 第二会議室 (会場前に案内を出しております)

講師:宮田秀成 先生

持ち物:筆記用具 など

開催にあたり西宮市立勤労会館から勤労会館利用者への協力依頼として以下の条件が提示されております。

1.会場の利用可能人数内(定員の50%)での利用
2.原則マスクを着用 (各自ご用意ください)
3.利用の前後は手洗い、手指消毒を行う  (消毒液は用意しています)
4.近距離での発声や会話は控える
5.体調不良や基礎疾患のある方は参加を控えてください
6.ご参加の方の住所、氏名、電話番号を控えさせていただくことがあります

テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。コロナ対応等、中止、延期等変更がある時は響流会HP (https://kourukai.org/)等でお伝えいたします。

お問い合わせは18guguru@gmail.comまでお願い致します。

以上

2月「にしのみや聞法会」のご案内

2月「にしのみや聞法会」のご案内

響流会では親鸞聖人のみ教えに学ぶ講座 「にしのみや聞法会」を毎月開催(1月と8月は休会)しております。
2月につきましては下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。

日時:2月 26日(土)

時間:午後 15時~午後 16時半 (途中休憩)

場所:西宮市勤労会館 2階 和室 (会場前に案内を出しております)

講師:宮田秀成 先生

持ち物:筆記用具 など

開催にあたり西宮市立勤労会館から勤労会館利用者への協力依頼として以下の条件が提示されております。

1.会場の利用可能人数内(定員の50%)での利用
2.原則マスクを着用 (各自ご用意ください)
3.利用の前後は手洗い、手指消毒を行う  (消毒液は用意しています)
4.近距離での発声や会話は控える
5.体調不良や基礎疾患のある方は参加を控えてください
6.ご参加の方の住所、氏名、電話番号を控えさせていただくことがあります

 

テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。

お問合せは「お問合せ」フォームからお問合せいただくか、メールにてお問い合わせください。

1月と8月 休会とさせていただきます。変更がある時はお伝えいたします。

よろしくお願い申し上げます。

お問い合わせは、響流会HP (https://kourukai.org/) のお問い合わせ欄までお願い致します。

響流会

案内方法の変更のお知らせ

光寿無量

本年もよろしくお願い申し上げます。

今年も旧年同様引き続きコロナ感染症の中での聞法会となりそうですので、
マスクやアルコール消毒の徹底をお願いいたします。

重要なお知らせですが、今年から個人情報の保護という事でメールアドレス等の
個人情報の取り扱いを中止することになりました。それに伴い、メールでの
案内配信を取りやめる事となりましたので「にしのみや聞法会HP」や「浄土真宗の法話案内」などで確認していただくよう、よろしくお願い申し上げます。

 

響流会

1月「にしのみや聞法会」のご案内

1月「にしのみや聞法会」のご案内

本年もよろしくお願い申し上げます。

響流会主催「にしのみや聞法会」を毎月1度開催しております。
例年1月は休会ですが、今年は開催いたします。
つきましては下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。

日時:1月 14日(金)

時間:午後 15時~午後 16時半 (途中休憩)

場所:西宮市勤労会館 3階 第 6会議室 (会場前に案内を出しております)

講師:好浦和彦 先生(真宗木辺派僧侶)

持ち物:筆記用具 など

※マスクの着用をお願いします。

 

テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。

お問合せは「お問合せ」フォームからお問合せいただくか、メールにてお問い合わせください。

通常は1月と8月 休会とさせていただきます。変更がある時はお伝えいたします。

よろしくお願い申し上げます。

お問い合わせは、響流会HP (https://kourukai.org/) のお問い合わせ欄までお願い致します。

響流会

12月「にしのみや聞法会」のご案内

12月「にしのみや聞法会」のご案内

響流会主催「にしのみや聞法会」を毎月1度開催しております。

つきましては下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。

 

日時:12月 24日(金)

時間:午後 15時~午後 16時半 (途中休憩)

場所:西宮市勤労会館 3階 第 2会議室 (会場前に案内を出しております)

講師:瓜生 崇 先生

持ち物:筆記用具 など

 

※マスクの着用をお願いします。

 

テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。

お問合せは「お問合せ」フォームからお問合せいただくか、メールにてお問い合わせください。

1月と8月 休会とさせていただきます。変更がある時はお伝えいたします。

よろしくお願い申し上げます。

お問い合わせは、響流会HP (https://kourukai.org/) のお問い合わせ欄までお願い致します。

響流会

11月「にしのみや聞法会」のお話

〔56〕三朝浄土の大師等

哀愍摂受したまいて

真実信心すすめしめ

定聚のくらいにいれしめよ

『正像末和讃』

 

インド、中国、日本にあわられて、浄土の教えを伝えていかれた高僧、また聖徳太子などの仏教を弘めて下さった方々が哀れみ、かなしみ、摂めとって下さっています。そして真実信心を獲て、仏になるに正しく定まった位に入るようにお勧め下さっています。皆さんもどうかこうなって下さい、という意味です。親鸞聖人の仰る浄土真宗とは、阿弥陀仏の本願、選択本願のことです。日本に伝わった仏教は様々な教えがありますが、聖人はお釈迦様の教えの中で一番伝えたかったことは、阿弥陀仏の本願であると見られました。末法の時代にいろいろな教えはあっても出家して、修行しても誰ひとりとして、悟りは獲られないとお釈迦様が教えておられます。

 

聖人は9歳のとき、山に入られて大変な修行を20年されましたが迷いから離れられなかったと仰っておられます。聖人も生死出づべき道を求められたのです。私たちは死んだら終わりではなく、別のものに生まれ変わり、そのことを繰り返しています。これを生死といいます。仏教はその生死から離れることを教えています。聖人は迷いから離れられないことに気づかれて、阿弥陀仏の本願、選択本願を教えられる法然聖人に遇われるのです。

 

法然聖人から本願を信じて念仏申すものは仏になるといわれる阿弥陀仏の本願、選択本願を聞き、生死から出られる身になられたのです。親鸞聖人は七高僧を挙げられましたが。皆さん共通しているのは、阿弥陀仏の本願による救いを弘められたことです。阿弥陀様が私たちを憐れに思われたように、七高僧方に憐れんで下さい、と仰るのです。聖人のような偉い方は違うと思われるのかもしれませんが、聖人も私たちと同じ悩みを持っておられたのです。その上で阿弥陀仏の本願を伝えて下さるのです。そして七高僧が勧めていかれたのが真実信心です。

 

真実信心とは、信じなさいといわれているのではありません。「信心は如来の御ちかひをききて疑ふこころのなきなり」『一念多念証文』とあります。「ちかひ」とは阿弥陀仏の本願のことです。阿弥陀仏が法蔵菩薩であられた時にこの誓いを建てられました。どのような方法で救えるのか、を五劫という長い間私たちの代わりに考えて下さったのです。修行の仏教では、修行の出来ない人は漏れていきます。だからすべての人が救われる方法を選んで下さったのです。それは、私が南無阿弥陀仏になって呼びかけるので、それを聞いた人は、信じて称えて下さい。本願を聞いて念仏するものは、必ず浄土に生まれさせると聞いて、疑いのないのが信心ということです。この信心が定まるとき、必ず仏になるということが定まります。これを正定聚といいます。生死から離れられない人が仏になることが定まるのです。念仏は阿弥陀仏の呼び声だったと本願を聞き、疑いの心のないのが信心です。その真実信心を七高僧が勧められたので、「唯可信斯高僧説」『正信偈』と教えて下さったのです。