1,2月3月「にしのみや聞法会」のご案内

1,2月3月「にしのみや聞法会」のご案内

親鸞聖人のみ教えに学ぶ講座 「にしのみや聞法会」を原則毎月開催しております。 下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。


日時等 :1月27日(土) 時間:14時20分~ 16時半 西宮市勤労会館 第5会議室

2月24日(土) 同時刻      同    同

3月23日(土) 同時刻  同 第6会議室

講師:宮田 秀成 先生

持ち物:筆記用具 など 開催にあたり西宮市立勤労会館から勤労会館利用者への協力依頼として当日に以下の条件が提示されることがあります。

1.会場の利用可能人数内(定員の50%)での利用

2.原則マスクを着用 (各自ご用意ください)

3.利用の前後は手洗い、手指消毒を行う (消毒液は用意しています)

4.近距離での発声や会話は控える

5.体調不良や基礎疾患のある方は参加を控えてください

6.ご参加の方の住所、氏名、電話番号を控えさせていただくことがあります。 テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。 コロナ対応等、中止、延期等変更がある時は響流会HP (http://kourukai.org/)等でお伝えいたします。 お問い合わせは18guguru@gmail.comまでお願い致します。 以上

10月11月「にしのみや聞法会」のご案内

10月11月「にしのみや聞法会」のご案内

親鸞聖人のみ教えに学ぶ講座 「にしのみや聞法会」を原則毎月開催しております。 下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。

  • 日時等 :10月21日(土) 時間:14時20分~ 16時半 西宮市勤労会館 第2会議室

11月25日(土) 同時刻  同 第5会議室

講師:宮田 秀成 先生

持ち物:筆記用具 など 開催にあたり西宮市立勤労会館から勤労会館利用者への協力依頼として当日に以下の条件が提示されることがあります。

1.会場の利用可能人数内(定員の50%)での利用

2.原則マスクを着用 (各自ご用意ください)

3.利用の前後は手洗い、手指消毒を行う (消毒液は用意しています)

4.近距離での発声や会話は控える

5.体調不良や基礎疾患のある方は参加を控えてください

6.ご参加の方の住所、氏名、電話番号を控えさせていただくことがあります。 テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。 コロナ対応等、中止、延期等変更がある時は響流会HP (http://kourukai.org/)等でお伝えいたします。 お問い合わせは18guguru@gmail.comまでお願い致します。 以上

7月 8月 9月「にしのみや聞法会」のお知らせ

7月8月9月「にしのみや聞法会」のご案内

親鸞聖人のみ教えに学ぶ講座 「にしのみや聞法会」を原則毎月開催しております。 下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。

記 日時等 :7月22日(土) 時間:14時20分~ 16時半 西宮市勤労会館 第2会議室

8月26日(土) 同時刻  同 第1会議室

9月23日(土) 同時刻  同 第5会議室

講師:宮田 秀成 先生

持ち物:筆記用具 など 開催にあたり西宮市立勤労会館から勤労会館利用者への協力依頼として当日に以下の条件が提示されることがあります。

1.会場の利用可能人数内(定員の50%)での利用

2.原則マスクを着用 (各自ご用意ください)

3.利用の前後は手洗い、手指消毒を行う (消毒液は用意しています)

4.近距離での発声や会話は控える

5.体調不良や基礎疾患のある方は参加を控えてください

6.ご参加の方の住所、氏名、電話番号を控えさせていただくことがあります テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。 コロナ対応等、中止、延期等変更がある時は響流会HP (http://kourukai.org/)等でお伝えいたします。 お問い合わせは18guguru@gmail.comまでお願い致します。 以上

 

 

6月にしのみや聞法会

6月10日にしのみや聞法会が開かれました。

愚禿悲歎述懐(94)

浄土真宗に帰すれども、真実の心はありがたし、虚仮不実のわが身にて、清浄の心もさらになし

この和讃は親鸞聖人がご自身のことを悲しみ歎いて述べておられます。ご自身を非僧非俗ともいわれました。

「以上十六首、これは愚禿がかなしみなげきにして述懐としたり。 この世の本寺本山のいみじき僧とまうすも法師とまうすもうきことなり。」

16首の最後に、親鸞聖人は私が愚禿であることを悲しみ歎いて述べたものです。聖道仏教、比叡山や高野山や興福寺にいる、国から位を与えられた僧、法師といわれる人も同じような状態ですが、、、、。

しかしこの和讃は他の人を批判しているのではなく、親鸞聖人ご自身のこと、浄土真宗に帰してもこんな有様だと悲しみ、歎いておられるのです。

浄土真宗とは宗名ではなく十八願、本願の念仏の教えのことです。ご消息にも「選択本願は浄土真宗なり」とあります。

親鸞聖人は29歳のとき、浄土真宗に帰したと言われています。(「建仁辛酉の暦、雑行を棄てて本願に帰す」)本願に救われたけれど清淨の心も真実の心もありません。嘘、偽り、真実の心のない私だからキレイな心は更にありませんと仰るのです。この和讃は85、86歳の時のものといわれています。

悲歎述懐といっても、タメ息をついて、鬱のようになって詠まれたのではありません。こんなものを救うと誓い、救って下さることを喜んでおられるのです。

親鸞聖人が悲歎されておられるので、私も救われたなんて思ってはいけない、自分は不実なのでそれでいいのだと思うのは造悪無碍といいます。それは間違いです。

実、とは果実、実は詰まっていることをいいます。それに対して虚は中身がないのです。仮は真に対して、仮にそうなっているということです。

浄土真宗に帰すると聞くと、虚仮不実の我が身が真実、清淨の心になるのではないかと思う人がいます。立派な妙好人、念仏者のようになるのではありません。信心と聞くと、自分の心の中が真実っぽい心、清淨の心に変わってしまうと思いがちですが、親鸞聖人は、私には清淨の心も真実の心もないから法蔵菩薩は十八願を建てられたと信文類に書かれています。

「一切の群生海、無始よりこのかた乃至今日今時に至るまで、穢悪汚染にして清浄の心なし、虚仮諂偽にして真実の心なし。

ここをもつて如来、一切苦悩の衆生海を悲憫して、不可思議兆載永劫において、菩薩の行を行じたまひしとき、三業の所修、一念一刹那も清浄ならざることなし、真心ならざることなし。如来、清浄の真心をもつて、円融無碍不可思議不可称不可説の至徳を成就したまへり。」『信文類』

すべての人を救うために法蔵菩薩は本願を建てて修行をして下さったのです。その修行は一時たりとも清淨の心でないこと、真実の心でないことは無かった。永い永い間清淨の心のない、真実の心のない私達のために代わりに法蔵菩薩が修行をして下さった、その結果、完成したのが、南無阿弥陀仏です。煩悩と菩提、生死と涅槃が溶け合ったさとりの徳、私達が思議できない、ほめ尽くせない、この上ない功徳を成就して下さったのです。

「如来の至心をもつて、諸有の一切煩悩悪業邪智の群生海に回施したまへり。 成一 すなはちこれ利他の真心を彰す。ゆゑに疑蓋雑はることなし。 この至心はすなはちこれ至徳の尊号をその体とせるなり。 」『信文類』

その南無阿弥陀仏を私達に与えて下さるのです。回施、回向ともいいます。阿弥陀仏が私達(他)に利益して下さるのです。他とは、一切の群生海、その私を助けようとする真心を彰していて、疑いの蓋の雑ることがない。南無阿弥陀仏がその体であり、清淨、真実の心はその南無阿弥陀仏から出てくるのです。自分で真の心になって本願を信じて浄土に生まれたいと思って念仏を称えなければならないのではありません。そうでなければならないのなら、私達は絶対に助かりません。本願に救われても清淨の心がない。真実の心がないと親鸞聖人は仰るのです。

けれど、それでも、今の自分の心にをもうちょっと良くしないと南無阿弥陀仏を聞けないと思うのです。

一切の群生海というのは、仏の視点です。無始から今日、今時そうだった人は明日も来年もそのままです。ずっと変わることがないのです。だから阿弥陀様が清淨の心、真実の心を南無阿弥陀仏におさめて私達に与えて下さるのです。清淨の心、真実の心といってもそれは南無阿弥陀仏の御心、功徳であり、そのことをはたらき、呼び声といいます。今の私のままに、浄土に往生させるというのが南無阿弥陀仏のはたらきです。親鸞聖人は、その南無阿弥陀仏を聞いてみると、この自分は変わることがない、申し訳ないという気持ちだが、そこまでして救って下さるのだと喜ばれたのです。

心の有様に関わらず、南無阿弥陀仏に救われていくことをそのまま疑いなく聞くのを信心といいます。阿弥陀仏には、私を助けることに全く疑いがありません。

以上 文責 好浦

4月にしのみや聞法会

4月22日にしのみや聞法会が開かれました。

·仏智を疑惑するゆえに 胎生のものは智慧もなし 胎宮にかならずうまるるを 牢獄にいるとたとえなり『正像末和讃』

·釈迦弥陀の慈悲よりぞ 願作仏心はえしめたる 信心の智慧にいりてこそ 仏恩報ずる身とはなれ『正像末和讃』

化土に生まれると長い間、仏を観れない、教えが聞けない、と『大無量寿経』にあります。そしてそれは仏智疑惑するからだと教えられています。仏智とは阿弥陀仏の智慧によって建てられた本願であり、その本願を疑う者はお母さんの胎内にいる胎児と同じでお母さんに一番近いところにいても、お母さんの顔を見れないし、声も聞こえない、そんな状態のことをいうのです。良いところではないので、牢獄にたとえられます。寒くもないし、鬼がいるのでもないのですが仏は観れないし、仏の話も聞けないのです。転輪王の王子が立派な牢獄に黄色い鎖で繋がれているともいわれます。

親鸞聖人は化土往生を勧めてはおられません。どうして化土に生まれるのかといえば智慧がないからです。ならば勉強して、よく聞いてと知恵を磨くのではありません。和讃の左訓には「弥陀のちかひは智慧にてましますゆゑに信ずるこころの出てくるは智慧のおこるとしるべし」とあります。

信心は智慧がおこって出てくるということです。端から信じられないというのは別にして、ここにある疑いとは私は浄土往生したい、仏になりたいという人に起こる疑いです。本願を聞いて、その通りと言えない状態です。阿弥陀仏の本願のことを念仏一つによってすべての人を往生させるので念仏往生の願と言います。

仏の智慧とはすべては平等であり、仏、人間、虫、魚、鳥の命の尊さは同じと観られることです。苦しんでいる私達は生死に迷っています。そんな者を放っておけず、仏と同じようにしてやりたいと仏に平等の慈悲が起こるのは、平等の智慧があるからてす。

人間だけに限定しても、平等の慈悲といってもなかなかわかりません。老少不定、善人悪人と聞くと、そう分けた瞬間にどちらかを上にして、どちらかを下に決めつけます。それが人間の知恵の性質です。頑張っているから早く救われるとか、これだけ長く聴いているからとか関係はありません。すべての人を同じように救うというのが仏の智慧であり念仏の救いです。そう聴くと、本当だろうかとい疑いが出てきます。念仏にそんな功徳があるとは思えない。ただ念仏だけでいいのだろうか?そう疑うのは法蔵菩薩が最も行じやすい行いとして選んで下さったことがわからないからです。やっぱり勉強しないといけないとか思うのです。何とか知識でわかろうとしてもそれで疑いが晴れるのではありません。信心は智慧から起こるのです。阿弥陀仏の本願は慈悲から起こされたのです。そしてその慈悲は智慧から起きたのです。

「苦悩の衆生を救済して」とあります。「救」は苦しみから救ってやりたいという意味で、「済」は等しい状態にすることです。その仏の智慧によって建てられたのが阿弥陀仏の本願です。

一般的に信心といえば心で信じることと思うのです。信心獲得とも言われますので、ではどうしたら信じられるのかと考えてしまいます。どうしたら疑いが晴れるのだろうかと思うのです。どちらかを決めることを留保、猶予するのが「疑い」という「言葉」の意味です。本願はこうだと聴いても一つに決まらない、決定しないから疑惑というのです。「信心一ならず決定なきゆゑに」というのはそういうことです。だから疑惑を二心ともいいます。一つではなく、自分がもう一つを持っているのです。真剣な念仏とか、念仏の回数とか何かを付け加えるのです。只今の救いと聴いても、「そうだったらいいけど、今日は無理だろう」とか一つに決まらないのです。

一つに決まるのは仏の智慧があるからです。阿弥陀仏が長い間考えられてこれしかないと決めて下さった、念仏一つの本願の救いだからです。その仏の智慧により、「その通りでございます。」と受け取ることができるのです。

私を助けるのと同時に疑いを晴らすはたらきがあるのです。聞いて疑い無いのが信心です。「信心は如来の御ちかひをききて疑ふこころのなきなり。」『一念多念証文』とあります。如来の智慧の本願の救いを聞いたら「あーその通りですね。」そのまま聞き入れたのが信心です。

これが信心だと言う人もいますがそれは長続きしません。私の心の中にあるのではなく、南無阿弥陀仏を聞き入れたところに、私の煩悩の中に仏のはたらきが起こるのです。決して私が悟るのではありません。

南無阿弥陀仏は私に「直ちに来たれ」とよびかけて、はたらいて下さるのです。その念仏、よびごえをその通りと聞かせて頂くことが、疑い無いということです。疑いが晴れたら聞けるのではありません。納得したら晴れるのではありません。納得できない人で知識で念仏一つとわかる人がいたらその人は仏と同じような人です。それが無理だから南無阿弥陀仏となってよびかけて下さるのです。南無阿弥陀仏はジッと黙っていたら聞こえてくるのではなく、称え、聞くのです。18願成就文にある「聞其名号」とは私が称えている名号を聞くことだといえます。お釈迦様はそのことを教えられ、阿弥陀様はそのように救って下さるのです。そして仏になりたいという願い、信心が起こってくるのだとこの和讃は教えられているのです。

文責 好浦和彦

以上

6月「にしのみや聞法会」のご案内

6月「にしのみや聞法会」のご案内

響流会では親鸞聖人のみ教えに学ぶ講座 「にしのみや聞法会」を原則毎月開催しております。 下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。

 

日時 :6月 10日(土) 時間:14時20分~ 16時半 ※今年より時間が変わりました。

場所:西宮市勤労会館 第5会議室 (会場前に案内を出しております)

講師:宮田 秀成 先生

持ち物:筆記用具 など 開催にあたり西宮市立勤労会館から勤労会館利用者への協力依頼として以下の条件が提示されております。

1.会場の利用可能人数内(定員の50%)での利用

2.原則マスクを着用 (各自ご用意ください)

3.利用の前後は手洗い、手指消毒を行う (消毒液は用意しています)

4.近距離での発声や会話は控える

5.体調不良や基礎疾患のある方は参加を控えてください

6.ご参加の方の住所、氏名、電話番号を控えさせていただくことがあります テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。

コロナ対応等、中止、延期等変更がある時は響流会HP (http://kourukai.org/)等でお伝えいたします。

お問い合わせは18guguru@gmail.comまでお願い致します。 以上

5月「にしのみや聞法会」のご案内

5月「にしのみや聞法会」のご案内

 

響流会では親鸞聖人のみ教えに学ぶ講座 「にしのみや聞法会」を原則毎月開催しております。 下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。

日時 :5月 13日(土) 時間:14時20分~ 16時半 ※今年より時間が変わりました。

場所:西宮市勤労会館 第2会議室 (会場前に案内を出しております)

講師:宮田 秀成 先生

持ち物:筆記用具 など 開催にあたり西宮市立勤労会館から勤労会館利用者への協力依頼として以下の条件が提示されております。

1.会場の利用可能人数内(定員の50%)での利用

2.原則マスクを着用 (各自ご用意ください)

3.利用の前後は手洗い、手指消毒を行う (消毒液は用意しています)

4.近距離での発声や会話は控える

5.体調不良や基礎疾患のある方は参加を控えてください

6.ご参加の方の住所、氏名、電話番号を控えさせていただくことがあります テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。

 

コロナ対応等、中止、延期等変更がある時は響流会HP (http://kourukai.org/)等でお伝えいたします。

 

お問い合わせは18guguru@gmail.comまでお願い致します。 以上

4月「にしのみや聞法会」のご案内

4月「にしのみや聞法会」のご案内

響流会では親鸞聖人のみ教えに学ぶ講座 「にしのみや聞法会」を原則毎月開催しております。 下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。

 

日時 :4月 22日(土) 時間:14時20分~ 16時半 ※今年より時間が変わりました。

場所:西宮市勤労会館 第2会議室 (会場前に案内を出しております)

講師:宮田 秀成 先生

持ち物:筆記用具 など 開催にあたり西宮市立勤労会館から勤労会館利用者への協力依頼として以下の条件が提示されております。

1.会場の利用可能人数内(定員の50%)での利用

2.原則マスクを着用 (各自ご用意ください)

3.利用の前後は手洗い、手指消毒を行う (消毒液は用意しています)

4.近距離での発声や会話は控える

5.体調不良や基礎疾患のある方は参加を控えてください

6.ご参加の方の住所、氏名、電話番号を控えさせていただくことがあります テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。

コロナ対応等、中止、延期等変更がある時は響流会HP (http://kourukai.org/)等でお伝えいたします。

  • お問い合わせは18guguru@gmail.comまでお願い致します。 以上

2月にしのみや聞法会

「煩悩具足(ぐそく)と信知(しんち)して 本願力に乗(じょう)ずれば すなはち穢身(えしん)すてはてて 法性常楽証(ほっしょうじょうらくしょう)せしむ」『高僧和讃 善導讃』(74)

煩悩具足とは私の姿のこと。欲、怒り、愚痴に代表される108の煩悩に手足を付けたのが私の本当の姿で、そのことを信知するというのは、信じ知ることです。金剛心によって私は煩悩具足だと信知するのだと『一念多念文意』の中にあります。煩悩具足の私と信知して阿弥陀仏の本願に乗ずるとあります。法蔵菩薩の頃にすべての人を救いたいと建てられたのが阿弥陀仏の本願です。すべての人とありますが、私のことです。

私達は生まれてきたら死んでいき、また何かに生まれて死んでいく、と繰り返して生死を繰り返しています。阿弥陀仏はそんな私を煩悩具足と、そして生まれて死ぬことを繰り返して迷いの世界から自分の力では離れることができないと観られたのです。法蔵菩薩はそのことを憐れんで慈悲の心を起こされたのです。そこから離れさせてそして浄土に生まれさせたいと建てられたのが阿弥陀仏の本願です。

阿弥陀仏はどのようにして助ければよいのかを大変長い間考えられたのです。例えば出家するものは助けるという本願にすれば、出家できない人は助からないことになり、すべての人を救うことができません。だから私が、仏になったなら、私が、南無阿弥陀仏となって呼びかけるので、その名を聞き、そのまま称える人は必ず助けるという南無阿弥陀仏に疑いのない人は必ず往生されるいう本願にして下さったのです。

そして本願はその通りに成就しました。願った通りにするはたらき、本願力が今はたらいているのです。その本願力に乗れば、例えば乗り物に乗れば、自分の足を動かす必要がありません。本願力にまかせることを本願力に乗ずるというのです。

そして穢れた身を捨てはてて速やかに仏のさとりを開かせるという和讃なのです。

善導大師の『往生礼讃』に

二つには深心すなはち真実の信心なり。

「自身はこれ煩悩を具足せる凡夫。善根薄少にして三界に流転して火宅を出でず」と信知す。

「いま阿弥陀仏の本弘誓願は名号を称すること下至十声聞等に及ぶまで、さだめて往生を得しむ」と信知して、一念に至るに及ぶまで疑心あることなし。ゆゑに深心と名づくと。

(信文類・往生礼讃)

とあります。親鸞聖人はこの「深心」を真実信心のこととしてこの和讃を作られたのです。

「自身はこれ煩悩を具足せる凡夫 善根薄少にして三界に流転して火宅を出でず」「いま阿弥陀仏の本弘誓願は名号を称すること下至十声聞等に及ぶまで、さだめて往生を得しむ」の二つを信知す、とあるこの二つの内容が真実信心です。機、法の二つを信知して、一念に至るに及ぶまで疑心のあることがないこと、これを真実信心と仰るのです。

こういう自分と自覚できなければ真実信心ではないと思う人がいます。こういう自分、機がわかってから、(後に)本願に乗ずるのではありません。

また「自身は煩悩具足の凡夫」と聞いてわかる人はいても、自分の善根が薄くて少ないからこの迷いの世界から離れられないのだと言われると、そこまで酷くないだろう、本気を出せば助かるのではないかとまでは思えないという人もいます。なかなかそう思えないのです。

わずか十声であっても、称え、聞いて南無阿弥陀仏に疑いのあることのない人は必ず往生を得る、信知するとあるのです。自分で自覚する、気づくのではありません。自分でこのように知らされなければならない、そうでなければ真実信心ではないのかと思う人がいます。自分は罪深いと思っても、観られる自分と観る自分となり、罪深い自分を観て、さばく自分がまた罪深い自分となり、どこまでも高みに立とうと無限に続くことになり、信知することにはなりません。

本願が私に呼びかけて下さることを親鸞聖人は本願招喚の勅命と仰るのです。御文章では「たのめ、助ける」とあり、阿弥陀仏が呼びかけて下さるのです。その呼びかけを聞き、称えることに疑いのない人を必ず往生させるのが阿弥陀仏の本願です。自分で信知するのではなく、生起本末を聞いてまかせる身にさせて頂けるのです。そのことを真実信心と言われるのです。

文責 好浦

以上

3月「にしのみや聞法会」のご案内

3月「にしのみや聞法会」のご案内

響流会では親鸞聖人のみ教えに学ぶ講座 「にしのみや聞法会」を原則毎月開催しております。 下記の開催となっております。お忙しい中だとは思いますが、どうぞご聴聞してください。


日時 〇3月 25日(土) 時間:14時20分~ 16時半 (途中休憩)※今年より時間が変わりました。

場所:西宮市勤労会館 第2会議室 (会場前に案内を出しております)

講師:宮田 秀成 先生

持ち物:筆記用具 など

開催にあたり西宮市立勤労会館から勤労会館利用者への協力依頼として以下の条件が提示されております。

1.会場の利用可能人数内(定員の50%)での利用
2.原則マスクを着用 (各自ご用意ください) 3.利用の前後は手洗い、手指消毒を行う (消毒液は用意しています)
4.近距離での発声や会話は控える
5.体調不良や基礎疾患のある方は参加を控えてください
6.ご参加の方の住所、氏名、電話番号を控えさせていただくことがあります テキストがある場合は会場に用意しておりますので、どうぞお気軽におこしください。コロナ対応等、中止、延期等変更がある時は響流会HP (http://kourukai.org/)等でお伝えいたします。 お問い合わせは18guguru@gmail.comまでお願い致します。 以上